且緩々。(しゃかんかん)ー慌てず、あせらず、ゆっくりとー

anco&coco&nicoとおせわがかりの日常。ライフワークとしている犬のお勉強のお話なども。

ボタンのかけちがい。

 

おはようございます!

 

 

 

さっそく続きです。

「怒り」の情動は体を束縛された経験から生じている。

 

犬がリスを見つけて追いかけようとしても、柵のある庭から外へ出られないようなときには、精神的な束縛から欲求不満の気持ちが生じる。この欲求不満は、怒りの穏やかな形態だ。

動物を飼っている人や世話をする人はみな、なるべく動物が欲求不満におちいらないような環境をつくってやるべきだが、子犬の場合、ときには、あえてそういう環境におくことも必要だ。

自分の感情と行動をコントロールする方法を学ばなければならないからだ。

(中略)

子犬が欲求不満を我慢する最初の、そしておそらくもっとも大切な訓練を受けるのは、いっしょに生まれたきょうだい同士でもみあうときだ。

テンプル・グランディン「動物が幸せを感じるとき」P65,P66

 

イライラや欲求不満を感じてもその衝動をコントロールできるのが本来の犬の姿だ。。ということが書かれていました。

そしてそれを学ぶ最初は、きょうだい同士の遊びであると。

 

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ペットショップから子犬を迎えることが圧倒的に多い日本。

なるべく幼い方が売れる。。という売る側の都合で、早めに母犬から引き離されたりきょうだい犬と十分に遊べなかったり。(買う側のニーズがあってこそですね。)

健康面だけでなく精神面が十分に育つ機会を与えられないまま、人間の家族として迎えられる。

その状態の子犬に対して、しつけと称して逆に人間や他の犬を怖がらせるような情報ばかり。

 

<ほめるしつけ>というのも、オスワリやフセ、マテなどの行動を教えるものがほとんどで、犬が穏やかにただ座ってるところを褒めることってなかなかしないですよね?

でも多くの飼い主の願いは、基本穏やかに過ごしてくれることじゃないでしょうか。

 

もちろん子犬に落ち着きを求めるのは違いますよね。

子犬ならではの、成長過程で当然出てくる行動も叱ってしまったり。

将来穏やかな犬に育ってほしいのに

教える人間がとる行動は全然穏やかではない。。。

 

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未熟すぎる状態で家族になった子犬に対して

飼い主がとる行動がよけいに悩みを増やしてるってことはないのだろうか?

いろいろ知るとそこに行きつきます。

ココの場合は明らかにそうでした。

 

接し方を変えてからのココの成長や変化を見ると

やっぱり飼い主が良くない情報をつかんでいたんだなあと。

 

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そしていまニコを子犬のつもりで育てなおし。。💦

これははっきりいって苦戦してます!

病気のこともそうだし、あまりにも欠落してる部分が多すぎて。

抑制があまりにも育ってないんですよね。

そしてアンココのカーミングシグナルがまったく伝わらない。。

 

犬としての行動を教えてあげることはできないけれど

愛情の貯金をするつもりで

コツコツと積み立てていくと同時に

やめてほしい行動は、穏やかに。。でもきっぱりと止め続けて

ニコの成長を待つしかないのかなあ。。と

そんな思いでいます。

 

でもね。

ココに吠えかかったあと、チラッとこっち見たのに気が付いちゃった(>_<)

。。。超めんどうなヤツです!!

 

 

 

 

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